料理旅館のお料理を、和モダンな空間でカジュアルに。「茶房BENKEI 京都嵐山」

嵐山のランドマーク、渡月橋から約300メートルの大堰川のほとり。抜群の立地に、嵐山の料理旅館「嵐山辨慶」がプロデュースする「茶房BENKEI 京都嵐山」カフェがあります。旅館の宿泊者限定でふるまわれる懐石からのお料理や、締めの甘味やフルーツを、美しい景色とともにいただけるのが人気です。石段を上がり引き戸を開けると、まずは情緒ある待合いスペースがあり、その奥には和モダンの洗練空間が広がります。大きな窓からは山々の緑と大堰川の絶景が目にまぶしく、ほっと心をなごませてくれます。

京料理に料理長のアイデアを掛け合わせ、伝統と革新を融合したオリジナリティ。「嵐山辨慶」が追求する料理は、ランチのスペシャルメニューでも提供されます。会席料理を凝縮した小皿7〜8品と、炊き立てお釜ご飯がいただける「茶房 ご飯膳」は5日前までに要予約を。(1グループ4名まで)。また、「嵐山辨慶」の会席料理ではおなじみのにぎり寿司に、京都のお酒3種の利き酒がセットで味わえるのも嬉しいところ。ほろ酔い気分で眺める嵐山の景色は、きっと格別な思い出となることでしょう。

宿のもてなしは、デザート、ドリンク、器まで。

ティータイムには、会席料理の締めに出されるデザートをアレンジした特別メニューをぜひ。10種類以上のフルーツとオリジナルアイスクリームのセット、京都・瑞穂の葉酸卵を使ったオリジナルプリンとフルーツ盛り合わせ、また濃厚わらび餅と衹園辻利の抹茶セットなど、いずれもていねいに作られた絶品揃い。
ドリンクはオリジナルブレンドのコーヒー、紅茶のほか、宿泊のお客さまにだけ提供されているソフトドリンク、ワイン、日本酒といったアルコールも用意されています。

器はすべて、明治3(1870)年創業の老舗「京清水焼 朝日堂」でセレクトされたもの。京料理のエッセンスを五感で楽しめるのはもちろん、嵐山観光の途中にふらりと立ち寄り、旅館と同じおもてなしをいただける、とっておきのお店です。

▽茶房BENKEI京都嵐山
住所 京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町34番地
電話番号 075-872-3355
営業時間 11:00 ~ 15:30 (L.O) 16:00営業終了
定休日 不定休
駐車場 無
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眺望が見事な、歴史ある川辺の旅館。「京都嵐山温泉 渡月亭 碧川閣」

「京都嵐山温泉 渡月亭」の川辺の宿「碧川閣」。嵐山、渡月橋のすぐ近くにあり、世界遺産・天龍寺や、嵯峨天皇の離宮だった大覚寺、酒づくりの神様として知られる松尾大社へのアクセスも良く観光の拠点としてもおすすめの場所です。

「碧川閣」の最大の魅力は、どのお部屋からも小倉山や愛宕山、そして五山送り火で有名な曼荼羅山といった山々を眺められること。小倉山は、藤原定家が「小倉百人一首」の和歌を選定した山荘があった場所です。小倉山の紅葉の美しさを詠んだ歌もあり、「碧川閣」では昔の歌人が愛した景色を眺めることができます。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色。茜色に染まる夕刻、澄んだ空気に包まれる朝と、刻一刻と変わる嵐山の美しい景色をひとり占めできます。

こだわりの部屋と、華やかな京料理

お部屋は信楽焼の露天風呂付き、半露天ひのき風呂付きなど全6室。地下通路でつながる「秀山閣」の天然温泉大浴場を利用することもできます。お風呂につかりながらお庭や景色を眺めたり、肌ざわりが柔らかくなめらかな温泉で癒されたりと、さまざまなお風呂の楽しみを味わえます。


夕食は、料理人が「五味・五色・五法」極め、味わい、色彩、調理法ともに手間ひまかけた京会席。伝統を重んじながらもモダンな感性を加えて、仕上げられます。四季折々の旬の食材を巧みに組み合わせた、華やかな京料理の数々は、きっと良き旅の思い出になるでしょう。景色でも食でも京都の情緒を堪能したい、街中の喧騒を離れてゆっくりと過ごしたい、天然温泉も楽しみたい、そんな“欲張り旅”を叶えられる名旅館です。

▽京都嵐山温泉 渡月亭 碧川閣
住所 京都市西京区嵐山中尾下町54-4
電話番号 075-871-1310
営業時間 チェックイン16:00/チェックアウト10:00
定休日 無
駐車場 有
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天然温泉の温もりを、内湯で味わう贅沢さ。「京都嵐山温泉 渡月亭 秀山閣」

創業明治30年、125余年の歴史を誇る老舗料理旅館「京都嵐山温泉 渡月亭」。3つの館のうち、山手にある宿泊館が「秀山閣」です。ここでの楽しみは、なんといっても嵐山に湧く天然温泉。弱アルカリ性の単純温泉で、まったりとした泉質が特徴です。京都でも数少ない天然温泉を、「秀山閣」では内湯で楽しむことができるのです。豪華な大理石と御影石の大浴場や、貸切風呂もまた格別です。

館内には随所に京都の北山丸太を配し、落ち着いた京情緒を醸し出しています。水が流れるお庭を眺めながら天然温泉に浸かれるお部屋や、京都御所・迎賓館でも使用されている「藤本畳店」の畳、京唐紙のふすまをしつらえたお部屋……。日本建築の良さと京都の風情を、さまざまな部屋で感じられます。

夜は会席、朝は文学にも登場する名物を

夕食は、料理人の技が光る、心づくしの京会席。春夏秋冬、その時節にしか味わえない見事な京料理を堪能することができます。朝食は、川端康成や司馬遼太郎の作品でも有名な、嵯峨豆腐「森嘉」の湯豆腐付き。4種の小鉢や焼き物、炊き合わせなどとともにいただけます。※仕入れの都合で「豆繁」のお豆腐を使用することもございます

日帰り利用での食事も充実しています。昼は季節の竹弁当から豆腐や湯葉会席、夜は予算や用途に応じて会席料理を注文できます。純和風の中広間、135畳の大広間もあるため、祝会席、法事・法要、同窓会といった集まりにもぴったりです。

▽京都嵐山温泉 渡月亭 秀山閣
住所 京都市西京区嵐山中尾下町54-4
電話番号 075-871-1310
営業時間 チェックイン16:00/チェックアウト10:00
定休日 無
駐車場 有
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平安貴族が興じた嵐山にたたずむ水辺の私邸「星のや京都」

京都・嵐山はかつて、平安貴族が四季を愛でながら暮らそうと別邸を構えた場所でした。風光明媚なこの地で、貴族たちは自然が織りなす四季折々の風景を眺め、舟遊びや歌詠みといった雅な遊びに興じたと言われています。星のや京都は、渡月橋たもとの船着場から専用の送迎船にて大堰川を上流に遡った嵐峡に佇む「水辺の私邸」をコンセプトに滞在を愉しんでいただけます。ここでは、平安時代から千年を経てなお懐深く包み込む景観を楽しみ、京都びとが紡いできた美意識に触れることができます。

大堰川を眼下に望むこの場所には100年ほど前に旅館があり、現代では再現できない希少な素材や技術が使われたその建物を星のや京都は受け継ぎました。客室は、柱や天井板など随所に京都の職人たちによる「洗い」という技法が用いられたことにより、日本建築本来の趣を蘇らせた空間となっています。技巧を凝らしたしつらえには京文化の美意識が息づき、居心地の良い客室を作り出します。例えば、寝室の壁紙に選んだ「京唐紙」という版画紙。版木で一枚一枚摺り上げられる文様は、光の射す角度によってゆらぎ、静謐な室内の表情を豊かにします。また、特注で仕立てられた「畳ソファ」は、体を預けると正座した時の目線の高さになり、窓が切り取る嵐山の四季の移ろいや、障子や灯りが生み出す陰影を心ゆくまで眺めることができます。凛とした美しさの中で、静けさが漂う「水辺の私邸」、星のや京都の滞在をご堪能ください。

繊細な京文化が導く、体と心の安らぎ

滞在中は、さまざまなアクティビティへの参加がおすすめです。京都の家元に学ぶ華道体験、本格的な道具を使っての聞香入門など、日本の伝統文化を学べる企画が用意されています。目の前を流れる大堰川で、星のや京都専用の屋形舟「翡翠」を貸し切り、嵐峡の新緑の景色を眺めながら平安貴族さながらに舟遊びををするのはここだけの楽しみ。書院造に使われる北山杉や、寺院の装飾で見られる銅のかざり金具など、京都の職人技の粋を集めて作られている舟をじっくりと眺めてみましょう。季節によっては、桜や紅葉を愛でながらのプランもあります。敷地内にあるさまざまな庭園もぜひ見てまわりたいところ。白砂の中に瓦を埋め込んだ現代の枯山水庭園「奥の庭」、渓谷をつたって滝が落ちる「水の庭」はゆっくりと風景の音を聞いて、贅沢なひとときを過ごせます。しばし時を忘れ、のんびりくつろいだり、ここだけの極上の体験を楽しんだり……と、崇高な旅を味わってください。

▽星のや京都
住所 京都市西京区嵐山元録山町11-2
電話番号 050-3134-8091(星のや総合予約)
営業時間 チェックイン15:00/チェックアウト12:00
定休日 無
駐車場 無
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紅葉名所で100年の宿、癒される客室の露天風呂。「京都高雄 もみぢ家」

江戸時代から北山杉の造林業をしていた山本家は、代々、神護寺、高山寺の信徒総代を務め、参拝客を料理や宿泊でもてなしていました。それが創業116年を迎える旅館業のはじまりです。そのおもてなしの心を受け継いで、さまざまな「日帰り食事プラン」を設定。「京都であれもこれも体験したい」という旅行者の願望にも応えることで人気があります。京都駅や他の宿泊ホテルからの「送迎バス」付きプランもあり、限られた旅時間を有効に使うことができるので、とてもおトクです。
一番人気は、35年以上続く夏限定ディナー「川床で☆納涼川床料理と舞妓はん」(14,080円、6/3~9/23の金・土・日・祝のみ)。食事は特選和牛しゃぶしゃぶかすき焼き、または会席料理からチョイス。舞妓さんとの語らいや京舞鑑賞、写真撮影ができるスペシャル企画です。
他のプランも充実。例えば1/13~3/15なら、「風呂付き 石水院×鍋料理」(10,000円~)。国宝・石水院で座禅の後は、露店風呂とぼたん鍋や特選和牛しゃぶしゃぶ。心身ともにリフレッシュできます!

「吊り橋」で渡る別館・川床

もみぢ家は本館と別館の2棟あり、それぞれに風情があり、異なるお風呂で楽しめます。
高台にある本館は10畳間や8畳間の和室が中心の鉄筋3階建て。眺望の素晴らしい半露店風呂や有料・貸切りの天空露店風呂があり、夜は星空を眺めながらのお風呂タイムになります。清流にかかる「吊り橋」で渡る別館は風格漂う合掌造り。川床席と客室があり、8つの部屋すべてに露店風呂を設置、お好きなベッドルームをタイプ別に選べます。
お湯は高雄山のわき水を利用。深山の空間でゆっくり過ごし、自分を取り戻す。そんなこの場所ならではの贅沢もぜひお愉しみください。

▽京都高雄 もみぢ家
住所 京都市右京区梅ヶ畑高雄
電話番号 075-871-1005
営業時間 チェックイン15:00/チェックアウト10:00
定休日 無
駐車場 有
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北山杉の里の美味、京都画壇に愛された鮎づくし。「料理旅館すし米」

「料理旅館すし米」は1913(大正2)年の創業で、今年でちょうど110年。
もとは初代・米次郎がすし屋として始めたことから、この屋号になりました。清流・上桂川は宿のすぐ下。京の都へ材木を運ぶ筏師を泊めるようになったのが旅館の始まりの様です。自慢は地元の川の天然鮎。鮎の塩焼きやお造り、寿司、天ぷら等の鮎づくしの会席はすし米名物となっております。「うるか(鮎の塩辛)」の石焼という他ではお目にかかれない佳肴がつくコースはおすすめです。
この鮎づくし会席を贔屓にしたのが、大正から昭和の半ばにかけて日本画家として活躍し、ともに現・京都市立芸術大学で学んだ堂本印象や福田平八郎、山口華楊ら画壇メンバーです。鮎の絵で有名な福田平八郎の貴重なスケッチ画も、宿に残されています。
鮎のシーズンは6月中旬から9月上旬。寒い時期なら、里山ならではのぼたん鍋がおすすめ。地元野菜もたっぷり煮込まれたスープで〆のうどんをいただく頃には、身体も芯からポカポカになります。

お茶を点てられる本格茶室のお部屋も

隠れ家のような小さな和風旅館「すし米」。お部屋は、1~2人(8畳)あるいは3~5人(10畳)のタイプのほか、自分でお茶を点てられる本格茶室付き特別室もあります。内輪のお茶会など、自分の感性で自由な過ごし方ができるのも魅力です。
木の香りも清々しいお風呂は、上桂川の伏流水を使用し、ミネラル分豊富なやわらかい湯あたり。里山ならではの静かなステイをお楽しみください。


▽料理旅館すし米
住所 京都市右京区京北周山町中ヶ市15-2
電話番号 075-852-0032
営業時間 チェックイン15:00/チェックアウト10:00
定休日 不定休
駐車場 有
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貴船の豊かな自然を味わう、老舗名旅館「貴船 右源太・左源太」

店名の「右源太」は、300年以上前から鳥居家が代々社家を務めた貴船神社の社家の屋号に由来します。1868年、明治新政府による寺社没収、山林業を経て、1962年に先代が宿と食事処を創業。現在は鳥居家11代当主が、地元に根差し、景観も守りながら「旅館 右源太」「川床料理 左源太」を引き継いでいます。
日本を愛し、黒姫の荒れた山林を自腹で再生したナチュラリスト、C.W.ニコル氏にも親しまれた宿です。ニコル氏と一緒に貴船の豊かな自然を守る活動もし、森や水の恵みを活かした宿の発想は、現在も建物やブランド商品に反映されています。
「貴船コスメティックス&ギャラリー」は200年以上も前の庄屋を移築したもの。木と対話しながら家具づくりに取り組んだジョージ・ナカシマの作品、またローカルアーティストのクラフト、貴船水でつくるコスメティックス、鞍馬精油を使用したアロマ製品が並ぶショップです。
「貴船倶楽部」は、節のある杉の間伐材で建てられた温もりのカフェ。寒い日は薪ストーブで温まりながら絶品スイーツでほっこりできます。

吹き抜けの書斎に露店風呂、まるで別荘ステイ

川床料理は、茶道を嗜む当主の心配りが隅々まで感じられる懐石(9,900円~19,900円の5コース)。美しい景観と味覚で季節を感じ、身も心も楽しませてくれます。
お部屋は和室・洋室とも和モダンのメゾネットタイプ(2~4人)。室内にある浴室のほか、2階には露天風呂も。和室には吹き抜けの書斎や囲炉裏があり、快適な空間で自然を体感できます。自分の別荘のようにくつろげるお部屋は、一泊2食付きで1人洋室62,100円、和室67,850円。

▽貴船 左源太
住所 京都市左京区鞍馬貴船町91
電話番号 075-741-2146
営業時間 11:30〜22:00(2時間制)
定休日 冬季は不定休
駐車場 有(要予約)
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夏は野趣あふれる川床、冬は炭火の温もりと牡丹鍋「料理旅館ひろ文」

貴船川上流、水神様を祀る貴船神社結社の隣にある「ひろ文」。ダイナミックな段差のある川床、80名座れるほどよい広さ、床すれすれの渓流と、野趣あふれる川床のイメージをそのままに擁する料理旅館です。
夏の名物「流しそうめん」が体験できるのもこちら。竹筒に流れてくるそうめんを、箸でさっと掴み、つゆにつけてツルリ。楽しい×涼しい×美味しい、の三拍子揃う流しそうめんは5/1~9月下旬の11:00~15:00まで楽しめます。お値段は1人1,500円と、驚くほどリーズナブル。予約不可のため、ハイシーズンは人気で行列ができることも。会席料理をいただきながら順番を待つのも可能です。
春夏は、京の季節食材をふんだんに用いた川床会席(9,680円、12,100円、14,520円)、
秋冬は、炭火を囲む牡丹鍋(9,680円)など、四季の味覚も多彩です。
風情ある囲炉裏のあるお部屋は、創業よりていねいに手入れし、守られてきた京町家にあります。風情ある空間で、パチパチと静かにはぜる炭火の温もりと季節のお鍋。寒い時期の大人のオフタイムにぴったりです。

宿泊のお客様には、朝食のおくどさんの炊き立てご飯を

2022年6月に全3室リニューアル。それぞれ主室と寝室および内風呂を配し、鞍馬石づくりの岩風呂がある「もみじ」、檜風呂の「まつ」、木の香りの風呂と、庭を楽しむ「うめ」の3タイプがあります。特筆したいのはこだわりの朝食。隣の食事室から立ち上がる湯気は、土間のおくどさんから。炊き立てのふっくらご飯とひろ文自慢の手づくり豆腐や炊き合わせは、地元食材の自然味あふれる味わい。五感が目覚める京都らしい朝食で、身体のすみずみまでパワーチャージできます。

▽料理旅館ひろ文
住所 京都市左京区鞍馬貴船町87
電話番号 075-741-2147
営業時間 11:00〜19:30(LO)、宿泊:チェックイン15:00/チェックアウト10:00
定休日 不定休
駐車場 有
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里山で愉しむ、地元の美味と天然温泉。「料理旅館 芹生」

京都市街地から車でほんの1時間。まるでタイムスリップしたかのように広がるみどりの地、大原は、自然に抱かれた里山です。静かな比叡山の山裾にある寺院「三千院門跡」の門前に、四季の移ろいを五感いっぱいに感じられる極上の宿「料理旅館 芹生」があります。

「三千院門跡」の静謐な空気がそのまま続いているような敷地に、純和風の建物があり、お部屋は和洋の全9室。露天風呂付き客室のお風呂からは、大原の雄大な山々を眺めながらお湯につかることができます。すべての客室が日本庭園に面しており、春夏秋冬どの季節に訪れても、美しい景色を堪能できます。

館内の露天風呂と内風呂ともに、大原に湧く天然温泉を楽しむことができます。低張性弱アルカリ性の単純温泉で、お湯は無色透明。ナトリウムイオンと炭酸水素イオンを多く含み、肌がなめらかになる効果と同時に清涼感も感じられます。

自然とともに味わう、地元の旬菜と地酒

夕食は、大原の旬を切り取り、京料理の手法で組み合わせた「草菜味懐石」がおすすめです。京野菜はもちろん、自家栽培野菜、大原の山菜をふんだんに用いた滋味溢れる美食の数々。これに合わせたいのは、やはり京都の地酒です。利酒師が選んだ10種類以上の日本酒から好みのものを見つけるのも、また楽しいものです。朝食は、京都・下鴨の老舗店から取り寄せる、なめらかな湯豆腐など、体に優しい品が並びます。朝夕とも、美しいみどりが見える食事処「ひな里」でいただきます。あたたかい日には、自然を満喫しながらぜひ縁側でお食事を。すぐそばまで木々が迫り、清流のせせらぎが聞こえてきます。

▽料理旅館 芹生
075-744-2301
京都市左京区大原三千院畔
営業時間 チェックイン15:00/チェックアウト10:00
定休日 無
駐車場 有
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〜とっておきの場所に行く〜嵯峨・嵐山エリアおすすめフォトスポット4選

嵯峨・嵐山エリアは、カメラのレンズをどの方向に向けても絵になる……そんなスポットが満載です。その中でも「京都らしい」「その場所でしか撮れない」「映える!」をキーワードに、おすすめフォトスポットをご紹介します。

幻想的な京友禅に囲まれた写真が撮れる「キモノフォレスト」

京福電鉄嵐山線、通称「嵐電(らんでん)」の「嵐山駅」構内にある「キモノフォレスト」。京友禅をアクリルで包んだ、高さ2メートルのポールが600本も並んでいます。撮影のおすすめスポットは両脇が京友禅の並木道になっている「着物の小径」ゾーン。夜はポールの中に仕込まれたLEDが灯り、幻想的な写真を撮ることができます。

夜のキモノフォレスト

▽キモノフォレスト
京都市右京区嵯峨天竜寺造路町20-2(嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア内)
https://www.kyotoarashiyama.jp

美しい山々を借景にした庭園を歩く「大河内山荘庭園」

昭和の映画俳優・大河内傳次郎(おおこうち・でんじろう)がみずから30年の年月を費やして造り続けた「大河内山荘庭園」。小倉山の南面約2万平方メートルの敷地にある回遊式庭園には桜や紅葉、松、カエデが植えられており、視線を右に左にと移すと、嵐山、比叡山、東山三十六峰、保津峡が雄大な景色を見せます。歩きながら美しい景色を楽しみ、写真を撮ってみてください。

大河内山荘庭園

▽大河内山荘庭園
京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町8番地
075-872-2233
9:00〜17:00
一般・高校・大学生 1000円 小学・中学性 500円

緑のトンネルをくぐる、静かな散策路「竹林の小径」

小径の左右に竹が生い茂る「竹林の小径(こみち)」。嵐山に訪れる観光客が、必ずといっていいほど立ち寄るスポットです。野宮神社から天龍寺の北側、そして大河内山荘庭園まで約400メートル続く、静かな遊歩道です。長い竹が空をほぼ覆う「竹のトンネル」でもあり、晴れた日は竹の間から木漏れ日が注ぎ、曇りの日は薄暗くなります。昼間は観光客が多くなるので、写真を撮るなら朝早い時間がおすすめです。

竹林の小径

▽竹林の小径
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町

可愛らしい石像に心がなごむ「愛宕念仏寺」

奈良時代末期、東山に創建。大正時代に移築された「愛宕(おたぎ)念仏寺」。境内には、緑の苔におおわれた羅漢(らかん)さんの石像が1200躰も並んでいます。羅漢石像はすべて一般参拝者の手彫りによって奉納されたもので、1200躰揃ったのは平成3年のこと。ひとつずつ表情が違い、見ているだけで癒されます。

愛宕念仏寺

▽愛宕念仏寺
京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5
075-285-1549
9:00〜16:30(最終受付 16:15)
拝観料 400円
https://www.otagiji.com

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散策の途中で「あまいもの」~嵐山エリアのスイーツめぐり

かつて平安貴族の恋の舞台として、またリゾート地として愛された嵐山。往時をしのばせる木漏れ日の小径や竹林、桂川にかかる渡月橋をそぞろ歩くと、ほっこり甘いおやつが欲しくなることも。人気の和スイーツ4店を紹介します。

文化財カフェでいただく「抹茶のフレンチトースト」

天龍寺の近くにある茅葺屋根の古民家カフェ。築200年以上の建物は京都府の文化財に指定されています。畳の部屋からお庭を眺めれば、昔話にタイムスリップしたかのよう。

パンとエスプレッソと嵐山庭園の外観。

午後2時からのティータイムのおすすめは、「抹茶のフレンチトースト」(850円、ドリンクセット1250円)。バターをたっぷり使用したパンを、抹茶フレンチに焼きあげたトーストは、ふわふわの食感。やみつきになりそうな抹茶ソースのほろ苦い甘さも最高です。

抹茶のフレンチトースト

朝8:00~11:00までのモーニングなら、ぜひ「あんバタートースト」(ドリンクセット800円)を。餡とバターが溶け合って、美味しくエネルギーをチャージできます。元気な一日を始められそうですね!

▽パンとエスプレッソと嵐山庭園
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町45-15
075-366-6850
8:00〜18:00
https://bread-espresso.jp/shop/arashiyama-cafe.html

でき立てがいただける「本わらび餅」

1908(明治41)年に京都最古の花街・上七軒で創業した老松。平安時代の宮廷祭祀官の流れを汲み、古来より有識故実にもとづく菓子を手がけてきたことから、「有職菓子御調進所 老松」の屋号で親しまれています。

窓から見える坪庭は一幅の絵のよう

嵐山店の奥の茶房「玄以庵」でいただけるのが、名物「本わらび餅」(1320円、ほうじ茶付き)。

本わらび餅

秋採りの本わらび粉だけを使い、注文を受けてから練り上げるわらび餅は、まずはそのままで。わらびの香りとともに、上質な甘さがふるふる、つるりと喉を通ります。きな粉と黒蜜を交互にいただくのも良し、あるいは混ぜ合わせて変化を楽しむのも美味しいです。香り高いほうじ茶で締めくくれば、爽やかな風が身体を吹き抜けていくようです。

▽老松
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町20
075-881-9033
喫茶は9:30~17:00(L.O.16:30)
https://oimatu.co.jp/?mode=f1

嵐山名物!「櫻もち」

渡月橋のすぐ北側、「本家 櫻もち」の赤い提灯がかかる、琴きき茶屋。昔ながらの製法でつくる餡なしの桜もちが有名です。

渡月橋からすぐ

関西の桜もちは、小麦粉の皮で餡を巻く関東のものとは違い、ぷちぷちとした食感が美味な道明寺(餅米)で作られます。あっさりと上品な桜もちは、春以外にも食べたくなりますが、こちらでは1年中楽しめます。店内でいただける、「櫻もちセット(桜餅、餡餅)」(お薄付き)660円は大人気。餡無しは、道明寺(餅)を塩漬けの桜の葉2枚で挟んだもの。道明寺がほんのりと甘く、桜の葉の塩気が甘さを引き立てます。道明寺を餡で包んだ餡餅は、やわらかくお薄によく合います。

櫻もち2種

手軽な6個入り1080円は、お土産にも喜ばれます。

▽琴きき茶屋
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ町1
075-861-0184
11:00〜17:00(店内食はL.O.16:20)
木曜休、水曜不定休
http://www.kotokikichaya.co.jp/

自分で焼くのが大人気「ほくほく、お団子セット」

嵐山駅から長辻通を南下して1本目の道を東に進むと、立派な門構えのお屋敷が見えます。旧邸宅の風情そのままに、日本庭園や和のしつらえ、襖絵アートも美しい和カフェです。

壁画絵師・キーヤンこと木村英輝による、見事な襖絵

寒い時期から一番人気なのが、「ほくほく、お団子セット」(1540円、お抹茶付き)。

注文すると、七輪とお団子が運ばれてきます。パチパチ音がする炭火であぶった熱々のお団子をみたらしダレや粒餡につけて、いただきます!もちもちのお団子×香ばしさ×ふっくら小豆&みたらし。お好きなものをお好きなだけ。自分のペースで焼きながらいただくのも楽しくなります。

自分で網の上で焼く「ほくほく、お団子セット」

スイーツで人気のカフェですが、実は京都の地ビールもスタンバイ。嵐山でほろ酔い気分の時間も過ごせます。

▽eX cafe 京都嵐山本店
京都市右京区嵯峨天龍寺造路町35-3
075-882-6366
10:00〜18:00 
https://www.instagram.com/excafe_official/

※この記事の情報は、2023年1月時点のものです。

嵯峨嵐山を護る寺社めぐり

京都には神社仏閣が数多くありますが、その中でもめずらしい「ご利益」で有名な3社が嵐山エリアにあります。街中の喧騒を離れ、凛とした神聖な空気に包まれているので、真剣なお願い事をするのに最適です。普段は感じられない神々のパワーに触れられるチャンス。ぜひ訪れてみてください。

日本唯一、髪の毛のご利益をいただける「御髪神社」

髪の神社は日本でここだけ!という御髪(みかみ)神社。「育毛、発毛を叶えたい」「美しい髪の毛をキープしたい」という人だけでなく、理容師・美容師の国家試験の合格祈願をする受験生、理容や美容の会社の発展祈願に訪れる関係者も多いのです。

御髪神社の鳥居

御髪神社は、1961(昭和36)年、京都の理美容関係者により創建された神社です。御祭神は、藤原鎌足の末孫・藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)。鎌倉時代に、日本最初の髪結師として活躍した人物です。

福髪守

境内には、自分の髪を奉納する「髪塚」があります。ハサミで切った髪を「御髪献納袋」に入れ、髪塚の前で髪と体の健康を祈願します。その後、髪は御祈祷され、「髪塚」に永久に納められます。実際に参拝した人からは「髪の悩みが解消された」「髪が美しくなった」という声も多いそうです。大切な髪がいつまでも美しくあるように願い、参拝してみてくださいね。

匠守

▽御髪神社
京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町10
075-882-9771
社務所受付10:00〜15:00
http://mikami-jinja.sakura.ne.jp

1人の人もカップルも!恋愛パワーを授かるなら「野宮神社」へ

縁結びのご利益をいただける野宮(ののみや)神社。かつては、天皇の代わりに神様にお仕えする斎宮(さいぐう)に選ばれた未婚の皇女が、三重県・伊勢神宮に参る前の1年間身を清めた場所で、「源氏物語」・賢木(さかき)の帖にも当時の様子が書かれています。

黒木の鳥居

もっともご利益があるといわれるルートは、日本で唯一という「黒木の鳥居」をくぐり、まずは本殿で参拝。その後に境内社でお参りしてから「お亀石」へ。「お亀石」をなでながらお願いごとを唱えると、1年以内に願いが叶うのだとか。

お亀石

良縁・縁結びのお守りはさまざまな種類があります。「源氏物語」で光源氏が六条御息所(ろくじょうみやすんどころ)と手を握っている一場面が描かれた「縁結びお守り」、ペアで持ち2人の夢を叶える「夢むすび」、ペアリング型の「指輪御守」などです。「指輪御守」は、まだ恋人に出会っていない人は1人で2つ、恋人がいる人は1人1つずつを持つと良いそうです。参拝し、お守りをいただくことで神様のお力を授かりましょう。

夢むすび

▽野宮神社
京都市右京区嵯峨野宮町1
075-871-1972
9:00〜17:00
http://www.nonomiya.com/

わらじを履いたお地蔵さまが歩いてやってくる!? 「鈴虫寺」

江戸中期に開創、現在は臨済宗の寺院・鈴虫寺。静かな境内では一年中、鈴虫の鳴き声を聞くことができます。恋愛と開運に効果絶大といわれているのが、こちらでいただける「幸福御守」です。

幸福御守

まずは客殿でお茶と和菓子をいただきながら、ご住職やお坊さまによる「鈴虫説法」を聞きましょう。どんなお願いを叶えてもらえるのか、どうやってお願いをすればいいのかを優しく、そしてユーモアを混じえながらお話しいただけます。

幸福地蔵

「幸福御守」で、どんなお願いごともひとつだけ叶えてくださるのが、門前の幸福地蔵像さま。わらじを履いているのは、遠い場所でも願いごとを叶えるために歩いてやってきてくださるからだそうです。わらじを履いたお地蔵さまは日本で唯一だとか。お地蔵さまに向かい、両手で「幸福御守」をはさみ、自分の名前と住所とお願いごとを告げましょう。お守りには、幸福地蔵像さまのご化身が入っています。お守りをいつも持ち歩き、効果を楽しみに待つと良いそうですよ。

▽鈴虫寺
京都市西京区松室地家町31
075-381-3830
9:00〜17:00(入門は16:30まで)
https://www.suzutera.or.jp

※この記事の情報は、2023年1月時点のものです。