京都には神社仏閣が数多くありますが、その中でもめずらしい「ご利益」で有名な3社が嵐山エリアにあります。街中の喧騒を離れ、凛とした神聖な空気に包まれているので、真剣なお願い事をするのに最適です。普段は感じられない神々のパワーに触れられるチャンス。ぜひ訪れてみてください。
日本唯一、髪の毛のご利益をいただける「御髪神社」
髪の神社は日本でここだけ!という御髪(みかみ)神社。「育毛、発毛を叶えたい」「美しい髪の毛をキープしたい」という人だけでなく、理容師・美容師の国家試験の合格祈願をする受験生、理容や美容の会社の発展祈願に訪れる関係者も多いのです。
御髪神社は、1961(昭和36)年、京都の理美容関係者により創建された神社です。御祭神は、藤原鎌足の末孫・藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)。鎌倉時代に、日本最初の髪結師として活躍した人物です。
境内には、自分の髪を奉納する「髪塚」があります。ハサミで切った髪を「御髪献納袋」に入れ、髪塚の前で髪と体の健康を祈願します。その後、髪は御祈祷され、「髪塚」に永久に納められます。実際に参拝した人からは「髪の悩みが解消された」「髪が美しくなった」という声も多いそうです。大切な髪がいつまでも美しくあるように願い、参拝してみてくださいね。
▽御髪神社
京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町10
075-882-9771
社務所受付10:00〜15:00
http://mikami-jinja.sakura.ne.jp
1人の人もカップルも!恋愛パワーを授かるなら「野宮神社」へ
縁結びのご利益をいただける野宮(ののみや)神社。かつては、天皇の代わりに神様にお仕えする斎宮(さいぐう)に選ばれた未婚の皇女が、三重県・伊勢神宮に参る前の1年間身を清めた場所で、「源氏物語」・賢木(さかき)の帖にも当時の様子が書かれています。
もっともご利益があるといわれるルートは、日本で唯一という「黒木の鳥居」をくぐり、まずは本殿で参拝。その後に境内社でお参りしてから「お亀石」へ。「お亀石」をなでながらお願いごとを唱えると、1年以内に願いが叶うのだとか。
良縁・縁結びのお守りはさまざまな種類があります。「源氏物語」で光源氏が六条御息所(ろくじょうみやすんどころ)と手を握っている一場面が描かれた「縁結びお守り」、ペアで持ち2人の夢を叶える「夢むすび」、ペアリング型の「指輪御守」などです。「指輪御守」は、まだ恋人に出会っていない人は1人で2つ、恋人がいる人は1人1つずつを持つと良いそうです。参拝し、お守りをいただくことで神様のお力を授かりましょう。
▽野宮神社
京都市右京区嵯峨野宮町1
075-871-1972
9:00〜17:00
http://www.nonomiya.com/
わらじを履いたお地蔵さまが歩いてやってくる!? 「鈴虫寺」
江戸中期に開創、現在は臨済宗の寺院・鈴虫寺。静かな境内では一年中、鈴虫の鳴き声を聞くことができます。恋愛と開運に効果絶大といわれているのが、こちらでいただける「幸福御守」です。
まずは客殿でお茶と和菓子をいただきながら、ご住職やお坊さまによる「鈴虫説法」を聞きましょう。どんなお願いを叶えてもらえるのか、どうやってお願いをすればいいのかを優しく、そしてユーモアを混じえながらお話しいただけます。
「幸福御守」で、どんなお願いごともひとつだけ叶えてくださるのが、門前の幸福地蔵像さま。わらじを履いているのは、遠い場所でも願いごとを叶えるために歩いてやってきてくださるからだそうです。わらじを履いたお地蔵さまは日本で唯一だとか。お地蔵さまに向かい、両手で「幸福御守」をはさみ、自分の名前と住所とお願いごとを告げましょう。お守りには、幸福地蔵像さまのご化身が入っています。お守りをいつも持ち歩き、効果を楽しみに待つと良いそうですよ。
▽鈴虫寺
京都市西京区松室地家町31
075-381-3830
9:00〜17:00(入門は16:30まで)
https://www.suzutera.or.jp
※この記事の情報は、2023年1月時点のものです。