高雄Takao

大自然の中で育まれた鎌倉時代の仏教美術に触れる

京都市内から日本海へ抜ける周山街道沿いにあり、高雄山神護寺、槙尾山西明寺、栂尾山高山寺の、三つの山岳寺院が連なる地域。高雄(たかお)・槇尾(まきのお)・栂尾(とがのお)で「三尾(さんび)」とも呼ばれます。

その入り口にある神護寺は、平安京造営に尽力した和気清麻呂の氏寺で、その後弘法大師空海が真言密教の基礎を築きました。国宝の薬師如来像を始め、多くの密教美術の宝庫となっています。広大な山内には金堂、太子堂、多宝塔などが点在し、地蔵院からは「錦雲峡」の見事な眺望を楽しめます。ここは「かわらけ投げ」発祥の地ともされます。

神護寺を下り、先へ進んだところにあるのが西明寺。弘法大師の高弟によって創建された真言宗の山寺で、春の桜や山つつじ、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の風景が楽しめる名刹です。

三尾で一番奥にある高山寺は、鳥獣人物戯画絵巻でも知られる世界遺産の寺院。鎌倉時代の明恵上人が中興開山し、多くの国宝や重要文化財が伝わります。また、日本最古の茶園があり、茶の発祥地ともされています。三尾はどこも桜や紅葉の名所。とくに夏場は市内中心部よりはるかに涼しいので、蝉しぐれのなか、川遊びも可能。夏から秋にかけては川床料理も楽しめます。


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