京都・嵐山は山や川がすぐそばにある、自然に恵まれたエリア。嵐山のランドマーク・渡月橋を流れる保津川(桂川/大堰川)、川をはさんで嵐山、小倉山があり、四季折々の表情を見せてくれます。もっと美しい景色を堪能したいなら、“山や丘の上”のスポットがおすすめ。人が少ない穴場なので、絶景をひとり占めできるかもしれませんよ。
崖の上から京都市内を一望!天空の絶景寺院「大悲閣 千光寺」
嵐山にかかる渡月橋から保津川を上流に向かって約1キロメートル歩くと、禅宗の寺院「大悲閣(だいひかく) 千光寺(せんこうじ)」の入り口が見えてきます。ここから約200の石段が続く山道をのぼると、お堂のある展望エリアに到着します。崖の先に突き出るように建つお堂からは、保津川、京都の街並み、大文字山、比叡山を大パノラマで一望できます。
寺院は、1614(慶長19)年、角倉了以(すみのくら・りょうい)により建立されました。角倉了以は保津川や京都・高瀬川を開削し舟運をひらいた、江戸時代の実業家です。保津川の開削工事で亡くなった人々を弔うため、嵯峨にあった寺院を移転しました。境内には、法被姿で斧を持った角倉了以像が置かれています。
▽大悲閣 千光寺
京都市西京区嵐山中尾下町62
075-861-2913
9:00〜16:00
https://daihikaku.jp/
3つの展望台からパノラマビューを臨める「嵐山公園 亀山地区」
渡月橋の北側、小倉山の南東部に広がる「嵐山公園 亀山地区」。地元の人からは「亀山公園」と呼ばれています。渡月橋からは、川沿いに約500メートル歩くと入り口が見えてきます。木々に囲まれた散策路を進み、10〜15分ほど歩くと展望台に到着します。
展望台は3つあり、いずれも「嵐山公園 亀山地区」の北西側です。左手に嵐山、右手に小倉山、眼下には桂川(大堰川/おおいがわ)、その北側には保津峡、と見渡す限りの絶景が広がります。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉を、川を挟んだアングルで見ることができるのもここならでは。タイミングが合えば、山あいを走る赤いトロッコ列車、保津川を下る船を見ることができます。
▽嵐山公園 亀山地区
京都市右京区嵯峨亀ノ尾町
※この記事の情報は、2023年1月時点のものです。