貴船・鞍馬

【鞍馬〜貴船】神秘的な山で散策を楽しもう!

  • アクティビティ
  • 観光

2023.01.30

神秘的な森の気配を感じられる、鞍馬山。鞍馬から貴船方面への山道は清らかな空気に満ちており、鳥のさえずりや草木の香りを感じながら歩くことができます。鞍馬山は標高570メートル、鞍馬から貴船へは、約120分です。雨上がりなどで道がぬかるんでいることもあるため、スニーカーやトレッキングシューズなど歩きやすい靴でおでかけください。

叡山電車「鞍馬駅」から、鞍馬寺の仁王門へ。仁王門は、俗世界と鞍馬山の聖域との結界で、鞍馬寺の入り口となります。山上近くまでは、ケーブルカーで行くこともできますが、鞍馬寺の神聖な雰囲気をしっかり感じるなら、徒歩で参詣するのがおすすめです。

本殿までの山道にあるのが「由岐(ゆき)神社」です。940(天慶3)年に創建された、鞍馬一帯の氏神様です。社名は、国難の際、神前に矢を入れる容器である靭(ゆき)を奉納したことによります。真ん中に通路がある割拝殿(わりはいでん)と、本殿両脇にある、子どもの犬を抱いた狛犬はともに重要文化財です。

九十九折り(つづらおり)参道を約20分歩くと、人間をはじめ万物を生かす宇宙エネルギーを尊天(本尊)として信仰する「鞍馬寺」の本殿に到着します。

本殿金堂

本殿金堂には、尊天(護法魔王尊・毘沙門天・千手観音菩薩)が安置されています。本殿金堂前の石畳は「宇宙の力を秘めた人間が宇宙そのものと一体化する」ことを表現しており「金剛床(こんごうしょう)」と呼ばれています。パワースポットといわれていますので、参拝の前に中央に立って、静かに山の霊気を感じてみましょう。

本殿金堂の脇から、鞍馬山の山道へと進みます。奥の院参道を通ってたどり着く不動堂とその向かいの義経堂、そしてそれらのお堂を含めた辺り一帯を「僧正ガ谷」と呼びます。「僧正ガ谷」は、謡曲「鞍馬天狗」の舞台として有名です。「僧正ガ谷不動堂」は、源義経が天狗「僧正坊」から武芸を習った場所と伝えられています。

続けて歩き、杉木立の根が露出した「木の根道」へ。杉の根が縦横に絡みあっており、自然のパワーを感じることができます。

木の根道

さらに山奥へ進むと、「奥の院魔王殿」に到着します。650万年前に金星から降り立ったとされる護法魔王尊を祀っており、鞍馬山のなかで、もっともエネルギーが溢れているといわれています。

奥の院魔王殿

貴船川のせせらぎを聞きながら道を下って山を降り、水の神さまを祀る「貴船神社」へと向かいます。木々と赤い灯籠の組み合わせが美しい参道を歩き、本宮へ。現在の社殿は2005年に建てられたもので、流れ造りといわれる優美なフォルムが印象的です。

貴船神社の山道

「貴船神社」のおすすめの参拝順序は本宮→奥宮→結社(ゆいのやしろ)です。本宮から歩いて10〜15分の場所にある、貴船神社創建の地「奥宮」、本宮と奥宮の中間に位置する「結社」へと順に参拝しましょう。

鞍馬〜貴船の散策では、静粛な森と清涼な川、そして春は山桜、初夏は新緑、夏まっさかりの時期は深緑、秋は紅葉、冬は雪景色を楽しむことができます。澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、リフレッシュしてみてくださいね。

※この記事の情報は、2023年1月時点のものです。