京の奥座敷の鞍馬・貴船は、京都でも指折りのパワースポット。源義経ゆかりの鞍馬寺や縁結びで有名な貴船神社でご利益をいただいたら、お腹も満たしましょう。5月から9月下旬には、川のせせらぎを聞きながら食事を楽しめる貴船の風物詩「川床(かわどこ)」が設置されます。おすすめの3店を紹介します。
夏の風物詩・川床が楽しめるカフェ「兵衛(ひょうえ)Café 」
初夏に入ると、貴船川沿いには料亭の川床が並び、涼を求める人で賑わいます。川床のビギナーさんなら、コーヒーとスイーツが気軽に楽しめる「兵衛Café」がおすすめです。
先代は貴船神社の神主で、参拝客に山菜や川魚をふるまったことにはじまる料理旅館。その1階がカフェになっていて、夏はテイクアウトした商品を川床でいただくことができます。(席料1人500円)
カフェメニューでは抹茶ラテ(600円)のほか、酒かす最中 (600円〜)が大人気。丹波産の小豆と酒粕で作った自家製クリーム、いちごなどの季節のフルーツを挟んだほどよい甘さに癒されます。(※季節のフルーツによって金額が変わります。)
川のせせらぎを聞きながらの一服は、格別です。
▽兵衛Café
京都市左京区鞍馬貴船町101
075-741-3077
11:00〜17:00 (L.O.16:00)
不定休
https://hyoue.com/cafe/index.html
鞍馬寺伝来の精進料理がいただける「雍州路(ようしゅうじ)」
鞍馬寺の門前にある、鞍馬寺ご用達の「雍州路」。鞍馬寺伝来の胡麻豆腐や鞍馬寺観音水を使った料理がいただける名店です。店内には、趣深い囲炉裏とテーブル、座敷席があり、窓からは鞍馬寺の山門が見えます。
一番人気は「くらま山 精進膳」(2750円)。胡麻豆腐、三色田楽、炊き合わせ、山菜白和え、和え物、季節のおこわ、とろろそば、香物など、どれもていねいに作られた逸品。大満足のお料理です。
また、田楽の付く「雲珠(うず)とろろそば」(1650円)や自家製スイーツの「栗ぜんざい」(800円)、本わらび餅(600円)などのカフェメニューも充実。食事でも休憩でも立ち寄りたいお店です。
▽雍州路
京都市左京区鞍馬本町1074-2
075-741-2848
10:00〜18:00 (L.O.17:30)
火曜休(祝日の場合は営業)
https://www.yoshuji.com/
ルーツは牛若丸、木の芽煮(きのめだき)の「くらま辻井」
「木の芽煮」のルーツは平安末期までさかのぼると言われています。かつて源義経(牛若丸)が鞍馬寺で修業を積んだ際、あけびの蔓(つる)と山椒を漬け込んだ木の芽漬けを常食にしていた。そんな説もあり、今日まで長く家庭の保存食として食されてきた「木の芽煮」。
現在では、昆布、山椒の葉・実を炊き込んだものが、鞍馬の名産「木の芽煮」として知られています。「くらま辻井」では先人より受け継いだ手法をそのままに、釜の中でかき混ぜながら炊き、ひと晩寝かせ、山椒の香りと昆布のうま味を引き出した「木の芽煮」(540円)に仕上げます。「蕗しぐれ」「山椒こぶ」(各540円)も人気の品で、ご飯やおにぎり、お茶漬け、パスタのトッピングなどにも重宝する逸品揃い。ぜひ味わってみてください。
▽くらま辻井
京都市左京区鞍馬本町447
075-741-1121
10:00〜17:00
水曜休
https://www.kuramatsujii.jp/
※この記事の情報は、2023年1月時点のものです。