京北

京北の自然をまるごと満喫!ネイチャー散歩へ出かけよう

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2023.01.30

京都の市街地からバスで約1時間30分。町の約93%が森林という、豊かな自然に囲まれた右京区京北。本格的な山登りもできますが、ハイキング気分で絶景を臨める“ネイチャー散歩”が楽しめるのも京北の魅力。街中の喧騒を離れ、山や川、滝、絶景をめぐる小旅行で心も体もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

三段の滝が圧巻!「滝又の滝」

国道162号線、笠トンネル北の山間、轟谷の標高450メートルにある「滝又の滝」。織田信長の甥・十界因果居士(じっかいいんがこじ)がこの滝の上に隠れ住み、滝に打たれて仏道修行を行ったのが名前の由来と伝えられています。
高さ25メートルの絶壁から落ちる三段の滝は見事で、滝として唯一「京都の自然二百選」に選ばれているほか、「京北十景」にも選定されています。春にはツツジが咲き、夏は新緑、秋は紅葉、冬には雪景色が、滝を美しく演出します。

滝又の滝

滝又の石仏駐車場からは、細野川をたどりながら約2キロメートル。ゆるやかな山道ですが、沢のような道もあるため歩きやすい靴でお出かけください。

▽滝又の滝
京都市右京区京北細野町北谷17

森林道に42体の石仏が続く「滝又の石仏」

「滝又の滝」のある「滝又谷」には、知る人ぞ知る石仏群があります。凱旋門のようなかたちの「西門」をくぐると、大日如来や阿弥陀如来、弁財天、お地蔵さまなど、さまざまな石仏がなんと42体もあり、谷の奥まで続いています。

滝又の石仏

石仏群は、京北で生まれ育った方が、自身が所有する山に10年余りをかけて作られたのだそうです。「滝又の滝」へのハイキングコースに、石仏めぐりも加えるのがおすすめです。

▽滝又の石仏
京都市右京区京北細野町滝又谷

西日本屈指!巨大杉の群落「片波の伏条台杉群」

1999年3月に「京都府自然環境保全地域」第1号に指定された、西日本屈指の自然林「片波川源流域」。平安京の造営以来、天皇家直轄の禁裏御料(きんりごりょう)地として守られてきた森で、良質な木材を京の都に供給してきました。

片波の伏条台杉群

府自然環境保全地域、府天然記念物指定地域にも指定されており、その時、幹回りが15mを超える樹木は「平安杉」と名付けられました。「平安杉」は樹齢1000年以上とみる専門家もいます。他にも、この自然林には樹高32mの「谷守杉」など、直径1mを超えるアシウスギの巨木が約250本残存しています。巨大な杉の数々を眺めると、自然の神秘を感じずにはいられません。
伏条台杉群生地の入山に際しては、地元案内人の同伴が必要です。事前にお問い合わせを。

▽片波の伏条台杉群
京都市右京区京北片波町
075-856-0968(おーらい黒田屋)
http://ohraikurodaya.sakura.ne.jp/

神秘的な景色「栗尾峠」の展望と雲海

周山街道(旧国道162号線)にある、標高約600メートルの峠「栗尾峠」。坂とカーブが連続する交通の難所でしたが、2013年に京北トンネルが開通したことで、現在は歩行者と自転車の専用道になりました。

栗尾峠

峠の頂上から周山側に歩いたところにある展望台からは、周山中心部や弓削地区の絶景がのぞめます。秋から冬の天気の良い朝に濃い霧が発生すると、雲海のなかに山並みが見え隠れすることも。とても神秘的な光景です。

▽栗尾峠
京都市右京区京北周山町

※この記事の情報は、2023年1月時点のものです。