京北Keihoku

嵯峨嵐山・高雄からつながる北山杉の名産地

かつて京の都に日本海側の海産物を運ぶルートは「鯖街道」と呼ばれました。そのひとつ、西側の鯖街道が周山街道(国道162号)。その街道を京都市内から北上し、いわゆる「三尾」と呼ばれる高雄エリアを抜けた先の、自然豊かなエリアが「京北」です。

玄関口の細野地区では、国道沿いの栗尾峠からは素晴らしい眺望が、近くには滝又の滝や石仏群などの名所もあります。京北は平安京造営の時代から木材産地としても知られてきました。今も京都名産の北山杉の産地ですが、大堰川の源流域の黒田地区には樹齢千年ともされる巨大杉の群生地「伏条台杉(ふくじょうだいすぎ)」もあります。

歴史を感じさせる遺跡には明智光秀が築いた「周山城址」があります。本丸跡の石垣などが残りますが、「周山」の名は光秀が命名したそうです。また、山国地区は古くから天皇家の禁裏御料(直轄地)でした。ここには南北朝時代に創建された「常照皇寺」があり、天然記念物・九重桜もあって桜の名所となっています。戊辰戦争で活躍した「山国隊(やまぐにたい)」の時代行列が毎年10月に行われます。

緑に囲まれた清流沿いの宇津峡公園では、川遊び、キャンプ、バーベキューなどを、豊かな自然の中で楽しめます。また、納豆発祥の地ともされ、郷土料理の納豆餅は名物です。京都市内からのアクセスは車で約1時間。


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